フラミンガム研究
高血圧患者で心拍数が高いと心血管死、総死亡のリスクが上昇し、特に男性で安静時心拍数が85拍/分を超えると、10-15年で心血管死に至る可能性がさらに高まることが報告されている。
大迫研究
心拍数が70拍/分未満かつ収縮期血圧135mmHg未満と比較して、心拍数が高い場合は、1.26倍、高血圧患者の冠動脈疾患死のリスクは1.65倍、、高血圧患者で心拍数が高い場合には、3.16倍に上る。
BEAUTIFUL試験:心拍数と心血管死発生率
収縮能低下を有する冠動脈患者のうち、心拍数は70拍分以上の患者では心血管死が有意に増加する。


 まとめ
  ① 心拍数が高いほど寿命は短い。
  ② 心拍数と心血管リスク、総死亡には強い相関がある。


 冠動脈疾患や心不全において、心拍数が70を超える患者では
 心拍数低下が予後改善をもたらすことが証明されている。
 心拍数の低下させるためには、心保護のエビデンスが確立された
 β遮断薬の服薬が重要である。