メタボリック症候群とは?
メタボリック症候群とは、内蔵脂肪型肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上
を合併した状態である。
久山町での診断基準:
腹囲男性90cm、女性80cm以上が必須。
(日本肥満学会基準:男性85cm、女性90cm以上が必須。)
かつ①血圧130/85mmHg以上、②中性脂肪150mg/dL以上またはHDL40mg/dL未満、③血糖110mg/dL以上の3項目中2項目以上
日本の診断基準は欠陥だらけ
日本の「メタボリック症候群」診断基準が欠陥だらけであることは、既に種々の研究で証明されている。その一つとして有名なものが、14年間に及ぶ久山町研究である。
久山町研究で日本の診断基準である男性85cm、女性90cmという基準値によって診断された腹部肥満が、男女とも心血管発症の危険因子にならないことが証明された。
久山町研究では、腹囲を男性90cm、女性80cm以上の基準値にすると、有意な心血管疾患発症の危険因子となることを実証した。
久山町研究:メタボリック症候群で糖尿病があると
脳梗塞は、4.7倍発症しやすい。
心筋梗塞は、4.6倍発症しやすい。
久山町研究:メタボリック症候群で高血圧症があると
脳梗塞は、3.3倍発症しやすい。
心筋梗塞は、3.4倍発症しやすい。


 以上のように腹囲が男性90cm、女性80cm以上の基準値でのメタボリック症候群では、脳梗塞および心筋梗塞が発症しやすいことが証明されています。私と一緒に治療方針を検討致しましょう。